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“多国籍の学び舎”生活 

美しいアメリカの街で感じたこと、 学んだことを記録していきます。

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入国拒否

大学院の教育プログラムのオフィスで働いていて、がくっとくる瞬間が、
この、「入国拒否」。つまり、アメリカ政府からビザが下りず、米国に入国
できないので大学院には来られない、という連絡を応募者から受ける時です。

今年拒否された応募者の国は、インド、パキスタン、アフガニスタン、
ナイジェリア、カメルーン、リベリア。もちろん、その国の人全員ではなく、
一部の人だけで、アメリカ大使館は、「この人はプログラム終了時に違法に
アメリカに居座らないだろうか」「テロリストとかかわりのある人物をアメリカに
入国させることにはならないか」という視点で応募者を審査してビザの発行を
決めます。

なので、応募者は合格通知をとると、学校側から必要な書類を揃えてもらって
(この書類を作成したりするのも私の仕事です)、自分の国の米国大使館で
インタビューを受けます。

そういえば、私も米国に来るためのビザを取るときに、東京の米国大使館に
インタビューを受けにいきました。カウンター越しに留学について聞かれ、
今や内容は殆ど覚えていないのですが、なんとも事務的であっけないもの
だったように思います。留学する日本人の場合はすぐにビザが出るのでしょう。
私の場合、3日でビザが送られてきました。

インドでビザを拒否された一人は、チベット系のインド人女性、23歳。
チベット系は密入国して行方をくらます確率が高く、さらに、彼女は若く
結婚しておらず、地元に戻ってこなくてもよい可能性があるということで、
ビザは却下されました。

もう一人のインド人は、彼のファミリー・ネームに米国がマークするテロリストと
同じ名前があるとのことでの拒否。(本人との関係は一切なし)私は彼を個人的に
知っており、ネパールでも会いましたが、まるっこく人懐っこい、ええ奴。
「インド人はテロリストに向かない理由」(若干不謹慎ですが、相当面白い内容で、
見る価値ありです。インド人のお友達がいたら、多分ついつい笑ってしまうはず)
が全て当てはまるような人です。でも彼も申請却下でした。

今のところ、ナイジェリア人の応募者は全滅。
昨年末のテロ未遂事件の影響と、何人かのテロリストの摘発@ナイジェリアが
未だに響いています。
“This is a bad year for Nigerian applicants…”
(今年はナイジェリア人応募者の厄年ね)
というのが、オフィス内でのもっぱらの話。

私は、事務手続き上応募者とメールのやり取りをよくするのですが、
彼らがこのプログラムを心から楽しみに思っているのを文面から感じます。

彼らは、彼らの周りの紛争で苦しむ人たちのこじれてしまった気持ちをまとめて
将来の子供たちが安心して暮らせる社会をつくっていくにはどうしたらいいかを
一生懸命考え、このプログラムに応募し、合格し、やっとのことで奨学金を
手に入れて、米国に行けるのを心待ちにしている人たちです。

中でも、カメルーン人のロザリーンという国連機関で働いている26歳の
女性は、ユーモアと思いやりがある知的で素敵な美人(パスポート写真より)
は印象的でした。彼女は国連機関で働いているし、学歴もしっかりしているので
大丈夫だと思ったらまさかの却下。その後の彼女の落ち込み様が、本当に気の毒
でした。


“あなたのKobayakawaという名前の発音、直接会って教えてもらえると思うと
楽しみだわ、あとはビザのインタビューだけね。うまくいくよう祈ってて”


なんてやり取りをしていた彼女から、

“インタビュー後に、大使館の外でまって、どうして私がアメリカに入国できない
のか出てくる職員に説明を求めたけれど、答えてもらえませんでした。落ち込んで
いて、気分が悪いです。家に帰るまで、涙がとまりませんでした。
こんなニュースでごめんなさい。とても残念です…。”


という連絡がくると、一緒に肩が落ちる思いです。
けれど、米国大使館も「国を守る」ために法で定めたとおりにしていることであり、
誰も責められるものではありません。

アラブ首長国連邦にトランジットで立ち寄った時も、私は日本人だったので
自由に出入国できたのですが、隣の席に座っていたネパール人は、ネパール人
というだけでビザなしでは入国ゲートをくぐることができず、14時間
空港内で座って過ごしていました。

国家としての信頼と、平和な社会。
これはなにものにも代えられない財産なのだと実感します。

P1020509_convert_20100518085637.jpg
煮詰まったときは、30分ほどドライブした先にある見晴らしのいい山の上に行きます。

P1020512_convert_20100518085033.jpg
一面の緑と、刻々と表情を変える空は、癒し効果大。
美しい自然に囲まれて、いいところにいさせてもらってるなぁと実感します。

*Comment

入国拒否 

アメリカが神経質になってるのはわかるけど、
国とか名前だけで判断するのもおかしいね。
何か他に方法ないのっていう感じだよね。
踏絵とかだめか。(不謹慎だけど。。。)

担当者としてはつらいね。

山と空の写真めちゃめちゃきれいだね!
  • posted by Yoichiro 
  • URL 
  • 2010.05/25 13:46分 
  • [Edit]

NoTitle 

まぁ、この国は宗教では人を差別するのは違反だから。

でも、今回は最後の最後にナイジェリア人がバタバタっとビザをとって参加することになりました。

さらに、一度ビザを却下されたリベリア人が根性で再申請して入国。でも、彼女に関しては、ハッキリ言って申請を却下した大使館の疑いの目が正しかったと言わざるを得ない問題のある人でした。(その後再処理で許可しちゃったところは問題ですが)

色々ですね。。
  • posted by Suzuka 
  • URL 
  • 2010.07/01 21:08分 
  • [Edit]

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