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“多国籍の学び舎”生活 

美しいアメリカの街で感じたこと、 学んだことを記録していきます。

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勘違い美人と被援助国の憂鬱

『このでっかい男達は、何もせずに人から何かしてもらったり、
モノやお金ををもらうということに慣れているニオイがする。』

運転手兼バスガイドとして行った、初夏のブロードウェイ観劇ツアーで
アフリカ・アラブ圏からきた男性陣の一部がみせる行動を見ていて、
ふと気になったことの一つです。

その日は、ある米国人女性が一日で何千ドルもの私費を使って、
途上国から来た一行をNY観光に連れ出していました。

私はセントラル・パーク近くで一行を降ろし、少し離れた場所の
駐車場にバンを駐車して、皆に追いつきました。すると、一行を
先導していたのはスポンサーの米国人女性ではなく、初めて見る
小柄な金髪の女性でした。

聞くと、ホスト役のスポンサー女性が受け入れ準備で忙しいので、
友人である彼女が好意で案内役をしてくれているとのこと。
そう言いながら歩く彼女は両手に3つずつ、大きな黒い袋を持って
一行を先導してくれていました。

後ろから、手ぶらでゾロゾロと付いていくのは、原色のゆったりと
したシャツ(多分民族柄)を着て、大きな体躯で悠々と歩く男性陣。

彼女に自己紹介をした後、持ちますよと手を出します。
小柄な金髪女性は「ポーリーンです」と名乗って、少し遠慮したよう
に見えたものの、ありがとうと笑って袋を私に渡し、それを見ていた
もう一人のチベット系アジア人女性が私も持ちますと助けてくれました。

まぁ、皆は初めてのニューヨークに感動してるだろうし、そんなことに
気付かなくても仕方ないかなぁとも最初は思っていました。

彼女と話をしていくうちに、その袋の中身が、私達に渡したいお土産の
帽子やパーカー、天気予報を見て万が一雨が降った場合にと用意した
全員分のレインコートだと知って、その気遣いにちょっと感動。

結構長時間NYの街を見て歩いたのですが、結局、かさばる袋を両手
に下げたポーリーン・チベット系女性・私に、後ろを悠々と歩く
アフリカンは誰一人として手伝おうと声をかけませんでした。

あれは何か、これは何かとか、そういうことは聞くのに。
ドアも開けない。さすがにドアは、気付こうよ・・・。
つい、「こういう男とは絶対つきあえないよねー」と、チベット系女性とガールズトークしちゃったよ。

頭に浮かんだのは、頭に重い水がめをのせて運ぶアフリカ女性の
画像。こういう男たちばっかりだから、ああいうシーンが日常に
なるんだわー、と勝手に憤る私。(他人への思いやり問題が、
勝手にジェンダー問題に転嫁されてます)

紳士的でない、というのは置いておいたとしても、です。
彼らがお金を払っていて私達が雇われた彼らの召使ならわかります。
でも違っていて、彼らは、すべてお金を出してもらっているのです。
お金か気か、どっちかは使おうよ。

そういうツアーの始まり方だったので、その後全てのチケットや
食事での彼ら(主に男性に厳しい視点となりました…)の態度が余計に
気になったのかもしれません。

この、何となく「してもらって当たり前」な雰囲気が彼らにあるように
感じられるのは何なのだろう、と。(少々なので、ロー・コンテクスト
アメリカ人は気付かないかも)

例えていうなら、ちやほやされ慣れ、おごられ慣れてきたために
勘違いしてしまった女性が行動の端々に一瞬滲み出させてしまう、
「男=サイフだしぃ」「私は美人だからしてもらって当然―」「もう
このまま何にもしなくっても寄生していけちゃうわーうふ」という
態度を垣間見てしまったような違和感を感じるのです。

なんというか、「アメリカ人=サイフだしぃ」「俺達貧困国出身だから
してもらって当然―」「あ、次のお店でもよろしくーうふ」・・・みたいな。
もちろん、こんなにあからさまではありませんが。(だったら蹴ってる)

これは「援助漬けの歴史を持つ」国々故なのだろうか。
「援助漬け国」には以下のようなメンタリティが残ると
言われています。

『そもそも自分達の発展がないのは西欧諸国の植民地化の
せいだ。我々はひどく搾取された。
   ↓
だから彼らは援助して当たり前である』


残念ですが、どんな歴史があったにせよ、どれほど搾取
されたにせよ、
『だからやってもらって当たり前』
『お金を出してもらって当たり前』と思っているうちは、
発展は望めないと思います。

『自分で頑張っちゃうと、もうお金もらえなくなるし、このまま
同情される程度には貧しくいたほうが楽だよなー』

という、非常に不健康なメンタリティも加わると、抜け出せなく
なって自分で立ち上がる筋力さえも失ってしまいます。

もちろん、すべての貧困国・被援助国がそうであるというわけ
ではありません。

個人的には、1.貧困に陥っている現状は他人のせいという他責の
メンタリティを捨て、2.その状態で少なくとも3世代以上たち、
3.更に教育と知識の蓄積があり、4.平和な状態が続く、という
条件があって初めて、健やかで持続可能な発展があるのではないか
と思っています。

*Comment

NoTitle 

同意です。自分がこっちに来てから大半のアフリカンに感じてたことですね。
でもそこで彼らの価値観を100%シャットアウトしまうのではなく解決法を探していってこその国際開発だと思いますね~。
  • posted by Tomo 
  • URL 
  • 2010.11/04 18:49分 
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2010.11/05 20:32分 
  • [Edit]

NoTitle 

>とも
だよねー。そういう雰囲気が滲み出ちゃってるのを感じると伝えるのも必要だと思うけど、人によっては喧嘩売ってると思われるし、「お金持ち国」からきた人の嫌味に受け取られる可能性もあるし、日々のことで忙しい中わざわざそこまでする気になれなかったりするし。まさにICCですねぇ。
  • posted by Suzuka 
  • URL 
  • 2010.11/09 10:23分 
  • [Edit]

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