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“多国籍の学び舎”生活 

美しいアメリカの街で感じたこと、 学んだことを記録していきます。

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英語を学ぶ理由と目的って?(2)

(1)の続きです
18歳と言えば、夢あふれるお年頃。
旅行に行きたい、留学したい、海外の人と話したい、有名になりたい―
あんなことがしたい、こんなことがしたい、ときっと色々想像に花を咲かせてくれるかと思いきや……ぼそぼそっと友達と話したり、恥ずかしそうに目を合わせたりして口をつぐんでしまいます。(それはそれで皆さんかわいらしくて萌えますが…、って、あ、いや、エヘンゴホン)

思った以上に静かだったお隣同士の共有の後、何を話したのか聞いてみると、もじもじしながら私だけに聞こえるか聞こえないかくらいの小さな小さな声で

「ぜ、全国統一模試のために。。。」
(それだけ?それだけのために頑張れるの?模試の後には何したいの?)
「え、英語教師のバマン先生みたいになりたいです。。。」
(ここにきて先生の機嫌をとらなくてよろしいっ。教師になりたい人が少ないのは知ってる!)
「え、英語は国際化している社会のなかで重要なので勉強しています。。。」
(どーこーの教科書から切り抜いてきたんですか!?本気でそう思って勉強してるの?)

と、なんとも優等生なお答えをいただきました。括弧内は私の心のツッコミです。本音ですか?本気でそんな抽象的な理由ですか?と思い、

あなたたちさー、勉強って大変なんだからさ、もっと泥臭くて本当にやる気になるような目標持ったほうが楽しいと姉さんは思いますよ?かわいいイギリス人の女の子と話したいからとか、もっとお金が儲けたいからとか(実際英語が話せると儲けられます。観光客の落とすお金と、海外での出稼ぎがお金持ちになるには欠かせない国なんですから)、そういうほうが効果って上がるんだよ?夢は本音で、欲張りで、大きかったりするほうが楽しいじゃないのよ。少年よ大志を抱けってんだ!

大体そんなもじもじ話してっと、毛唐はきいちゃーくれないよ?
あんたたちテストはよく出来るらしいけど、それじゃぁ海外に行ったときお母さんは心配です。 ”Without kicking and yelling, nobody would notice you.”(蹴っ飛ばして喚くくらいじゃないと、気付いてもらえないんだから)

的なことを話しました。
考えてみるといきなり来て失礼な人ですね、私(汗)。

とはいえ、そんなことを話し(ツッコミ部分の心の声はひた隠しにして)とにかく出てくる答えを褒めまくっていたら、少しずつ話してくれるようにはなりました。

P1040077.jpg

将来は国を代表するライターになりたい、とか。これには、今からサインもらっとくね!といってサインもらって握手しました。
コミュニテイディベロップメントがしたくて、そのために海外NGOとわたりあいたい、とか。人としてかっこいいことだと思ったことを素直に伝えました。

じゃぁ、そのためにやらなきゃいけないことを数字であらわすとしたら、いつまでに何が必要?例えば、3年で100個くらいはレポートを出さなきゃいけないだろうとか、1年であと何単語くらいボキャブラリーを増やさなきゃいけないとか、何人くらいの英語人脈が必要だとか。

そういったことは数字で考えたら、明日から出来ることは何?
(そして「明日からもっと一生懸命勉強します」と優等生なお答えを頂きがっくりきつつ、「一生懸命勉強するって具体的に何をすることなの?」と素朴なモジモジ君に鬼ツッコミを入れる私でした。)

そんな風に生徒達に話して参りました、45分×2コマでした。

なんだか、ネパールでの教育現場は、日本の教育現場と以下の点で似ていると感じました。
1.みんなの前で話すことに全く慣れていない
2.英語しろっていわれたからしてる。そんなこと聞かれたことなかったので考えられなかった(英語教師バマン先生によるとこうらしい)
3.「先生の求める正しい答え」を言おうとする
4.自分の意見を言うという環境がなく、またそういった態度を歓迎しない

コリンちゃん(※1の写真の友人)、前回の会議ではネパールで目標管理制度的に英語教育をマネジメントしていく提案をしていたけれど、現実にやっていくのって超、大変だと思うよ…。

---------------------

日本で勤め人だった時にやっていた目標管理制度は、ひとえに上司のコミュニケーション能力がやたら高かったかために回っていた制度でした。

会社での目標管理制度は、各社によって違いもあるだろうし、経験したことがない人もいるかもしれないので、参考までに私が経験したケースでの具体例を紹介します。

R社の場合では、半期ごとに定性的・定量的な目標を立て、それを上司とすり合わせていました。売上目標だけでなく、どんな仕事の仕方がしたいのか、顧客とどんな関係性を作りたいのか、自社内グループへの貢献をどうしたいのか、個人の成長としてどういったことを成し遂げたいのか、という観点で目標を設定し、その目標を達成するための具体的な行動について考えます。半年ごとに上司と面談しそれについてがっつり話し合い、結果を見ると言うものです。

実際に私自身がどんなことを書いていたか興味を持って昔のデータを見てみました。
ひよこの頃の、『キーマンをおさえられていない、担当者の危機感を引き出せていない、具体的な話をできていない』『徹夜・抱え込み、うまく人にふれないなどが目立った。』などの反省項目がやたら懐かしいです。(当時の私を知る友人は私がよく徹夜明けでフラフラしていたのを知っていると思う…)

定量観点では具体的な数字目標に対して細かく行動を設定しており、結果は『達成。昨年度実績自体は1.37億、そこからA社様が1500万発注できないとわかっている中で、1.22億のお取引を全体で2.03億へ持っていくためにウンヌンカンヌン…』とかなり具体的に書いていました。さらに『特にニーズの高いB社、C社、 D社、 E社では、現場の社員から社長まで全て会う。また、顧客のうち半分は社長に会う=担当の方から信頼してもらう』とあったのは、結果として『重点顧客の全社で社長に会うことを達成。顧客のうち40%の社長にあい、半分会うという目標は未達成』とありました。

上司達は、私が色々な企業のビジネスモデル(儲かる仕組み)を学び、いろんな人に会って刺激を受けて学びたいと思っていることを知っているので、本当に上手に私を動かして(転がして?)くれました。
Presentation.jpg
こんなかんじで。

ただ、これは、海千山千の経験を経た営業マンの上司だったからこそできたことであり、いわば俗世から離れてしまっている教職者にいきなりこなせるマネジメント・スキルなのかというと、ハードルが高いのではと感じました。

コリンよ、やっぱり大変そうだよ?君の議題。
でも、教師のためのトレーニングを、アメリカ政府のお財布を使ってするのはちょっと面白そうです。

*Comment

メガネをかける感じ 

英語に限らず外国語を知るとそれまでぼやけて見えていたもの、もしくは全然見てなかったものがハッキリ見える感じになる。雑音が言葉に聞こえる瞬間は嬉しくなる。
  • posted by たかはし 
  • URL 
  • 2011.03/06 17:00分 
  • [Edit]

NoTitle 

ブログの訪問者リストからきました。ネパールでの生活描写を興味深く読ませて頂いています。
ネパールでの英語教育の現状をリアルに描かれていますね。英語教育に限らず、学校教育の問題ですが、いかにテストで良い点をとるのかしか考えていません。全国統一試験で良い点数をとらなければ良い大学・良い就職につながらないので無理もありません。しかし、このような試験方法・教育方法によって子どもの自主・自発性が低下していっているのは現実です。
現在学校教育改革が進められていますが、主に小学校が中心で、テストによる評価ではなく、学習態度の評価への切り替えが進められています。それがすべて良いというものではありませんが、少しでも教育状況の改善につながることを願っています。
それにしても、中等教育・高等教育にその評価方法が定着するまではかなりの時間がかかりそうですね。
長文失礼しました。
  • posted by ディ・プ~ 
  • URL 
  • 2011.03/07 21:59分 
  • [Edit]

NoTitle 

>高橋さん
そうですねー。一般的に、1万時間ほど聞き続けると、その言語が「音」から「意味のある言葉」に変わるといわれています。その瞬間って、とても気持ちのいいものですよね。まさに視界が開ける感じ。
私にとってネパール語は学ぶ外国語としては5ヶ国語目になりますが、まだまだ全然です。。。でも、外国語の数が増えていくにしたがって、外国語学習は楽になっている気がします。

>ディプさん
コメントをありがとうございます。
ディプさんのブログにも訪問させていただき、非常に興味深く読ませていただきました。何より、文章としての日本語がとてもしっかりしていて、熱心に学ばれている事が伝わってきます。
目標管理制度的に生徒を見るためには、教師の側に相当なマネジメント・スキルが要求されます。ネパールでは、教師という職業はあまり「なりたい職業」ではないと聞きました。比較的高い収入が保証される韓国や日本と違い、一般的に収入も高くなく、一部のエリート校を除いて「仕方なく」教師になる人が多いと。この分では教育改革は難しいでしょう。私がネパール政府の教育省のトップなら、教師の質を上げるために間違いなく教師の給与を上げにかかります(笑)
また、教育を受ける事が将来の収入に直接的にはつながりにくい(特に複合差別下にある女子など)という点でも、教育への投資を鈍らせているような気がします。
私は、教育自体よりも、教育に投資が出来るようにするための産業の創出により興味があるのですが、ディプさんとはかぶる分野も多そうです。
そのうちどこかでお話できるといいですね。
  • posted by Suzuka 
  • URL 
  • 2011.03/08 01:56分 
  • [Edit]

NoTitle 

教員給与の問題は確かにそうですが、給与をあげるだけで解決できる問題でもなさそうです。教員給与体系が教員の流出を防ぐようにできていませんし、不定期的な昇進・政治的介入で給与体系がうまく機能していません。
教員だけの問題ではなく、全体的に問題山積のネパールの教育分野です。結局、強いリーダーシップのもとで一貫したビジョンのある教育改革(構築)をすすめなければいけないですが、、、まずは政治的な安定が必要と言わざるを得ないのが現在の状況です。
そんな中でも個々人にできることもあるのではないかと信じている一人です。

ネパールにはいつまでおられる予定ですか?私は来月帰国する予定です。ぜひ、一度お話したいですね。
女子教育は、教育省・国際機関がもっとも力を入れている分野だと思うのですが、それでも十分効果が得られていない分野ですね。ぜひスズカさんのご見解を教えて頂きたいです。

  • posted by ディ・プ~ 
  • URL 
  • 2011.03/09 09:19分 
  • [Edit]

NoTitle 

ディプさん

おっしゃるとおり、個々人ができることはたくさんあると思います。私も微力ながら、少しでも寄与できればうれしいです。私は少なくとも6月半ばまではいますので、ぜひぜひいろいろ話してみたいですね。楽しみです。

「個人でできること」「政府でなくてもできること」で、ふと、アメリカでの教育構造に対する問題意識から生まれた「Teach for America」の事例が頭に浮かびました。

Teach For Americaは、教育機会の格差の解消を目的として、大学卒業後の若者が2年間、教育環境の劣悪な地域の公立学校に赴任して子供たちに授業を行っているNGOです。

(以下引用)『厳しい選考をくぐり抜けて採用された若者による教育効果はめざましく、学力向上に大きく寄与しています。また、「教える体験」(リーダーシップ発揮の機会)を通じて若者たち自身も成長し、社会的関心と高い志、そして思いやりをもって社会人としてのキャリアを踏み出します。卒業生たちの進路は教育関係から政官界、法曹界、ビジネス界まで多種多様。ティーチ・フォー・アメリカは、子供たちだけでなく、次世代を担う人材をも育成しているのです。』

きっと方法はたくさんあるはず。いろいろな仕組みとディプさんのような人がネパールの教育を変えていくのだと思います。いろいろと実現できるといいですね☆
  • posted by Suzuka 
  • URL 
  • 2011.03/12 08:59分 
  • [Edit]

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